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こんにちは、某法律事務所にて日々投資詐欺案件に携わっています、投太郎です。
今回は、国内ヘッジファンドの一つ「ハヤテインベストメント」について、いろいろ調べたことをまとめてみました。
最初に言っておきますが、この記事で「ハヤテインベストメントが投資先としておすすめ!」とか推す内容ではありません。
私自身はインデックス投資が最強だと思っている派ですし、このファンドを積極的に勧める気は全くありません。
あくまで「こういう情報がありますよ」っていう事実を並べているだけです。
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興味がなかったら時間の無駄になっちゃうかもしれないので、読まないほうがいいかも笑
ただ、「ハヤテインベストメントってどんなファンドなの?」とか、「運用者や運用方法、評判が気になる!」って人には役立つ内容になっていると思います。
この記事では、ファンドの基本情報から、投資手法の分析まで、初心者でもわかりやすく解説していきます。
専門的な言葉を極力避けて、噛み砕いて説明しているので、気軽に読んでみてくださいね。
まずは、ハヤテインベストメントの概要から見ていきましょう。
会社名 | ハヤテインベストメント株式会社 |
代表 | 杉原 行洋 |
設立 | 2005年 |
会社住所 | 東京都中央区日本橋兜町6-5 兜町第6平和ビル2階 |
電話番号 | – |
ホームページ | hayate.co.jp |
運用規模(AUM) | 75億円~ ※200億円との情報もあり |
平均利回り | 8.67% |
手数料 | 管理報酬2% 成功報酬20% |
最低購入金額 | 1億円が目安 |
ロックアップ | – |
ハヤテインベストメントについて一言で表すと『平均利回り8.67%の優良国内ヘッジファンド 』です。
ハヤテインベストメントは、過去13年間でマイナスとなった年がわずか2回という、驚異的な安定性を誇るヘッジファンドです。
運用成績は平均利回り8.67%と国内でもトップクラスであり、長期的な資産運用を目指す富裕層や機関投資家にとって魅力的な選択肢と言えます。
一方、最低投資金額が1億円という高額設定のため、多くの個人投資家には手の届きにくいファンドでもありますね。
また、ハヤテグループはヘッジファンド運用だけではなく、球団運営やベンチャー投資、ディープテック投資など幅広く活動の幅を広げている印象です。
東京都内で金融事業などを営む「ハヤテインベストメント」が、静岡市に本拠地を置く新チームで2024年シーズンからプロ野球2軍に参入する方針を示した。ホームページで「66年ぶりに球団数増を伴う13球団目の新球団創設を目指す」とした。プロ野球は24年開幕から、2軍戦のみに参加する2球団の新規参入を目指し、来年春に公募を実施する計画。
ハヤテインベストメント「13球団目の創設目指す」24年静岡市本拠で2軍戦参入名乗り
特筆すべきは年率で平均13%という投資リターンだ。運用を開始した06年3月を基点にすると、実に投資収益率は5倍近くになる。
和製ヘッジファンドの素顔 驚異の「勝率」の秘密は
(中略)
ハヤテも昨年は投資損益がマイナスになった。過去13年でマイナスになったのは、07年と18年の2回しかない。
2 ハヤテインベストメントの代表
ハヤテインベストメント代表の杉原行洋氏は、小学生の頃から株式投資に興味を持ち、証券口座を開設するなど、幼い頃から投資の世界に触れていた人物です。
その後の経歴を振り返ると、異色ながらも華々しいキャリアを築いていることが分かります。
以下に杉原行洋氏の経歴をまとめました。
1987年頃 | 小学生ながらに株式投資に興味を持ち、野村證券で証券口座を開設 |
2000年頃 | 東京大学文学部卒業→ゴールドマンサックス証券新卒入社 |
2002年頃 | タワー投資顧問入社 |
2005年 | ハヤテインベストメント設立 |
ヘッジファンド業界では、ファンドマネージャーの多くが理系や経済学部の出身者です。
しかし、杉原氏は東京大学文学部という異色のバックグラウンドを持っています。
とはいえ、東京大学という超エリート校出身であることに変わりはありません。
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ちなみに、ホリエモン(堀江貴文氏)も同じく東京大学の文科三類出身です。
杉原氏は、文学部という経歴にも関わらず、ゴールドマンサックスに新卒入社し、その後も飛躍的にキャリアを積み重ねていきました。
杉原氏が転機を迎えたのは、和製ヘッジファンド「タワー投資顧問」の創業者であり、「年収100億円の男」として知られる清原達郎氏との出会いです。
清原氏は、東京大学卒業後にゴールドマンサックスに入社した後、タワー投資顧問を設立した伝説的なファンドマネージャーです。
2004年には推定100億円の報酬を得て「高額納税者番付」のトップとなり、その名を全国に知らしめました。
清原氏はゴールドマンサックスの後輩に対し、「ゴールドマンで一番生意気な若手を紹介してくれ」と依頼。
その結果、杉原氏が紹介され、二人は出会うことになります。
以下は記事の抜粋です。
「君に会わせたい人がいる」。ゴールドマンの先輩に誘われて夕食に行くと、そこには「伝説の男」がいた。和製ヘッジファンド、タワー投資顧問の清原達郎。04年に推定100億円の報酬を得て、「高額納税者番付」で国内トップになった人物として知られる。
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「ゴールドマンで一番生意気な若手を紹介してくれ」。清原が先輩にそう頼んでいたと後に知った。清原は会話の中で、杉原の思考回路を見極めようとしているようだった。そして3回目に会った麻布十番の焼肉屋で最後に言った。
「いろんなビジネスを見たいんだろ。こっちで勝負しないか」杉原は悩み抜いた末、タワー行きを決断する。当時のゴールドマンで、若手社員の花形部門からの転職は前代未聞の出来事だった。
3 ハヤテインベストメントの投資手法
ハヤテインベストメントが採用している投資手法は、多くの国内ヘッジファンドと同様に、中小型バリュー投資です。
株式市場で割安と評価されている中小規模の上場企業の株式を中心に投資を行い、成長の可能性を見極めるスタイルが特徴です。
バリュー投資については、以下記事でも詳しく解説していますので、興味があれば覗いてみてください。
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ハヤテインベストメントでは、投資判断において仮説を立て、具体的な成長ストーリーを描きながら銘柄選定を行います。
たとえば、「ワークマン」の事例がその典型です。
ワークマンは作業服や安全靴を中心に展開する企業で、株式市場ではそれほど注目されていませんでした。
しかし、杉原氏は次のような仮説を持ちました。
「もしワークマンがアウトドア界のユニクロになり、パタゴニアのような高級アウトドアブランドのシェアを奪うことができたら?」
「プライベートブランド(PB)の専門店『ワークマンプラス』が大量出店されれば、どれほどの成長が見込めるか?」
このように、企業の潜在的な成長可能性に注目し、市場の評価が追いついていない「割安銘柄」を発掘することが、ハヤテインベストメントの基本的な投資戦略です。
以下はその当時のことを記載した記事の抜粋です。
興味があれば本文も読んでみてください。
だが、杉原には仮説がある。ワークマンのプライベートブランド(PB)衣料の専門店「ワークマンプラス」の出店数は3月末時点で10店舗程度にとどまる見通し。これを大量出店したらどうなるか。あるいはワークマンを傘下に持つベイシアグループが、傘下のショッピングセンターでこのPB衣料を取り扱うようになったとしたら。
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成長の次元が変わり、「アウトドアの『ユニクロ』になり得る」。「あすのワークマンの決算発表が終わったら、速やかに会社訪問をしてください」。杉原はアナリストにアポ入れを指示した。
4 大量保有報告書の調査
上場企業の株式を5%以上保有すると、法律で「大量保有報告書」を5営業日以内に提出しなければなりません。
これは、ハヤテインベストメント のようなヘッジファンドでも当然適用されるルールです。
しかし、「ハヤテインベストメント 大量保有報告書」と検索しても該当する結果は見つからず、関連会社のハヤテマネジメントが株式の売買を行っている可能性が高いことが分かりました。
以下は、ハヤテマネジメントが過去に提出した大量保有報告書の内容です。
企業名 | 推定取得株価 | 書類開示日 |
---|---|---|
バルクホールディングス(2467) | 345円 | 2020年2月17日 |
イー・キャッシュ(3840) | 90円 | 2021年5月14日 |
イノベーション(3970) | 2128円 | 2022年4月14日 |
なお、大量保有報告書に記載された情報は、特定の時点のデータであり、これらの銘柄が現在もポートフォリオに含まれているとは限りません。
株式投資の際には、これらの情報を参考にしつつ、最新の市場動向や企業情報を確認することをおすすめします。
5 ハヤテインベストメントのネット上の口コミ
ハヤテインベストメントの口コミをいろいろ調べてみましたが、全体的に好意的な意見が多い印象です。
大きな批判的な口コミはほとんど見当たりませんでした。
実際にどんな口コミがあるのか、いくつかピックアップして紹介していきます。
![ハヤテインベストメントさん
・元GSの人が立ち上げたファンド
・主に中小企業へのスタートアップ投資がメイン
・ファンドだけでなくAI・ディープテック事業に進出
・運用資産は2019年時点で約200億
※2021年の別記事では約75億との情報も](https://www.nagareboshi.jp/wp-content/uploads/2023/01/hayate1-1024x609.png)
![ハヤテインベストメントってバイアウト投資もやるのね知らなかった](https://www.nagareboshi.jp/wp-content/uploads/2023/01/hayate2-1024x349.png)
![一方で、一般的なビッグデータだとAIの精度が上がらない事をハヤテインベストメント社は痛感しており、社内アナリストの議論内容音声まで、機械学習させて他者のAI活用と差別化しているという。社内にはAI研究チーム、AIデータの解析チーム、そしてデータ自体の取得方を研究する3チームがある](https://www.nagareboshi.jp/wp-content/uploads/2023/01/hayate3-1024x313.png)
6 ハヤテインベストメントのメリットとデメリット
最後に、このファンドのメリットとデメリットをざっくりまとめてみました。
もし投資を検討する場合は、これらのポイントを踏まえて、自分の投資スタイルや資金状況と合うかどうかを慎重に判断してください。
メリット
- 運用成績がシンプルに素晴らしい。年間平均利回り約9%で損失がほとんどないのは、我々投資家がヘッジファンドに求める理想的なリターン
デメリット
- 目安1億円からしか購入することができない
7 今回のまとめ
今回はハヤテインベストメントの評判についてまとめてみました。
ハヤテインベストメントですが、個人で投資しようと考えた場合、最低でも数億円の資金が必要になる可能性が高いみたいです。
正直、これだけハードルが高いと、個人投資家にとっては手が届きにくいですよね。
それにしても、こういう高いハードルを設けたファンドを見るたびに、どうやって資金を集めているんだろうと考えてしまいます。
やっぱりメインターゲットは機関投資家とか、超富裕層なんでしょうね。
それでも、正直なところ、そういった人たちもインデックス投資みたいな「手数料が安くて安定している」選択肢を選ぶほうが理にかなっている気がします。
だって、投資の名著『敗者のゲーム』にも書かれているように、プロの投資家ですら市場に勝つのは本当に難しいのが現実なんですよね。
100年前、株取引の90%は一般の人たちによるものだった。
こうした状況では、プロの投資家は早く情報を入手できるので有利と考えられ、インデックス投資よりよい結果を残すこともできた。
しかし時がたつにつれて、ほとんどの人が投資信託や株価指数連動型上場投信に投資するようになり、現在で90%以上の取引が、プロの機関投資家によって行われるようになった。
そうなると、どんなに敏腕のプロも市場に勝っことはとても難しい。
(引用:チャールズ・エリス「敗者のゲーム」)
なので、正直なところ、特別な理由や強い思い入れがない限り、ヘッジファンドに投資する必要はないんじゃないかな、と個人的には思います。
![投太郎](https://www.nagareboshi.jp/wp-content/uploads/2024/04/5864896.jpg)
…とは言いつつ、実は僕自身はBMキャピタルというヘッジファンドに投資しているんですけどね笑
なんでかというと、これまでいろいろなヘッジファンドを調べてきた中で、BMキャピタルの投資手法は理論的にも納得できる部分が多いと感じたからです。
それは、株式投資の王道とも言える「バリュー投資」を、とにかく愚直に追求している姿勢にあります。
さらに、運営陣の経験や考え方、過去の運用実績を見ても「これなら納得できる」と思えたんですよね。
特にすごいなと思ったのが、市場が大荒れしているときでもしっかりプラスを出している点です。
こういう局面で結果を残せるのは本当に魅力的です。
まあ、インデックス投資で十分だと思ってもいますし、BMキャピタルを選んだのも、たまたま見つけただけですし、誰にでもオススメするわけじゃないです。
ただ、もしBMキャピタルに興味がある人がいたら、詳しくまとめた記事もあるので、良ければそっちもチェックしてみてください。
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