ヘッジファンドのメリットとデメリットを個人投資の経験を踏まえてお伝えします!

こんにちは、某法律事務所にて日々投資詐欺案件に携わっています、投太郎です。

今日は、「ヘッジファンドって実際のところどうなの?」という疑問にお答えするため、そのメリットとデメリットについてお話ししたいと思います。

投太郎
投太郎

よく「ヘッジファンドって何がそんなに良いの?」と質問を受けることがあるので、私が感じているメリットとデメリットをここで分かりやすくまとめてみることにしました。

今回は、意外と知られていないヘッジファンドの魅力にフォーカスしつつ、投資する際の注意点も含めてメリットとデメリットを解説していきます。

それでは、さっそく詳しく見ていきましょう!

では、まずヘッジファンドのメリットについて見ていきましょう。

個人的にと感じたポイントを3つ挙げてみました。

メリット

①株式下落時でもリターンが狙える

②分散効果が期待できる

③プロ中のプロに運用してもらえる

それぞれみていきましょう。

メリットその1 株式下落時でもリターンが狙える

ヘッジファンドの大きな特徴のひとつに、「絶対利益の追求」が挙げられます。

これってつまり、市場が良くても悪くても、投資家に収益を提供することを目指して運用しているってことです。

投太郎
投太郎

要するに、あなたのお金を一番効率のいい投資方法で増やしますよってことですね!

ヘッジファンドがこうした運用を可能にしているのは、先物やオプションといったデリバティブ(金融派生商品)を活用しているからです。

これらを使うことで、株式や債券などの伝統的な資産が下落している局面でも収益を狙えるようです。

普通の投資信託では、こうしたデリバティブを使うことはほとんどありません。

そのため、株式や債券の価格が下落したときは、投資信託の価値もつられて下がるのが一般的です。

ヘッジファンドの投資手法について詳しく知りたい方は以下記事も読んでみてください。

【ヘッジファンド徹底解説】ヘッジファンド100社以上を調査した現役法律事務員が語ります!

ヘッジファンドのこうした戦略は、リーマンショックのような市場が総崩れする状況でも利益をたたき出しています。

米国株、日本株、石油などのコモディティ、不動産、ハイイールド債(社債)など、多くの資産価格が一斉に下落する場面でも、柔軟な運用でリターンを目指すことができるんです。

ヘッジファンドの強みを活かすことで、「市場が下がったら終わり」という不安を少し軽くできるかもしれません。

メリットその2 分散効果が期待できる

ヘッジファンドの特徴として、絶対収益を追求する運用については先ほど説明しましたね。

この特性がもう一つの大きなメリットを生み出します。

それが「分散効果」です。

分散効果とは、特性の異なる複数の金融商品に投資することで、特定のリスクが発生しても資産全体が大幅に減少するのを避けられる効果のことです。

よく、「卵を一つのかごに入れるな」という比喩が使われます。

これは、全ての資産を一箇所に集中させると、何かあったときに大きなダメージを受けるリスクがあるという意味です。

分散して投資することで、こうしたリスクを軽減できます。

(引用:大同生命HP「分散投資」より)

例えば、経済危機が起きて株式市場が暴落した場合、もし債券やゴールドなど他の資産にも分散投資していれば、大損を避けることができるというわけです。

ヘッジファンドのもう一つの大きな魅力は、株式や債券などの伝統的な金融資産と収益の相関性が低いことです。

どういうことかというと、たとえ株式や債券価格が下落しても、ヘッジファンドの収益にはそれほど影響が出ないという特性があります。

このため、ポートフォリオにヘッジファンドを組み入れることで、株式や債券市場が下落しているときでも、全体的な資産を守る効果を期待できます。

メリットその3 プロ中のプロに運用してもらえる

ヘッジファンド業界は、世界中からトップレベルの人材を引きつける場として知られています。

これは、成功した運用者が非常に高い報酬を得られるという魅力があるからです。

そのため、金融のエリートたちが集まる世界でもあります。

資産運用の分野には、投資信託や年金運用、生命保険など、多様なプレイヤーが存在しますが、その中でもヘッジファンドのファンドマネージャーは、特に優れたスキルと実績を持つ「プロ中のプロ」といえます。

さらに、ヘッジファンド業界の特徴として、非常に厳しい競争環境があります。

主な顧客である金融機関や富裕層は、厳しい目でファンドを選び、成果を出せない運用者には容赦しません。

その結果、競争に負けたファンドは資金を引き揚げられ、市場から姿を消してしまうのです。

そんな厳しい業界で長期にわたって活躍しているファンドマネージャーたちは、もはや「金融界の支配者」と言っても過言ではありません。

ヘッジファンドに投資する最大の醍醐味は、このような超一流のプロフェッショナルたちに資産を運用してもらえることです。

個人で同じレベルの運用を目指すのは難しいですが、彼らに任せることで、資産を効率よく増やす可能性が高まります。

2 ヘッジファンドに投資して感じたデメリット

次は、ヘッジファンド投資におけるデメリットについても詳しく見ていきましょう!

個人的にと感じたポイントを3つ挙げてみました。

デメリット

①解約に時間がかかる

②仕組みがわかりにくい

③コストが高い

それぞれみていきましょう。

デメリットその1 解約に時間がかかる


ヘッジファンドの解約は、一般的な投資信託と比べて時間がかかる傾向があります。

その理由の一つが、多くのヘッジファンドが「ロックアップ期間」という解約制限を設けているからです。

ロックアップ期間とは?

 

これをロックアップ期間といいます。

 

ロックアップ期間が存在する理由として、ヘッジファンドは、長期間にわたる投資や複雑な取引を行うため、短期間での資金の出し入れがあると、投資戦略が狂ってしまう可能性が高いことが挙げられます。

 

ロックアップ期間の長さは、ヘッジファンドごとに異なり、数週間から数年にわたるものまでさまざまですが、一般的なヘッジファンドのロックアップ期間は、1年以上であることがほとんどです。

 

「投資したお金がすぐに引き出せない」と聞くと、デメリットに感じる方も多いかもしれません。

ただ、ヘッジファンドがこうした制限を設けているのは、戦略を成功させるために必要な措置でもあります。

短期的な資金の出入りが制限されることで、ファンド運用が安定し、長期的な成果を目指せる仕組みになっているんですね。

それでも、解約に時間がかかることは避けられないため、ヘッジファンドへの投資を検討する場合は、急な資金需要に対応できるよう、現金化が容易な資産と組み合わせてポートフォリオを組むことが重要です。

デメリットその2 仕組みがわかりにくい

ヘッジファンドの運用戦略は、高度かつ複雑であることが特徴です。

そのため、投資家にとっては「何をどう運用しているのか」がわかりにくい場合があります。

多くのヘッジファンドは、自社の運用戦略を他社に模倣されないように、具体的な内容を公開しないケースが一般的です。

このため、投資家は自分が投資したファンドのポートフォリオや運用方針について、詳細を把握するのが難しい場合があります。

仮にポートフォリオが公開されたとしても、ヘッジファンドが保有しているのは、デリバティブ(金融派生商品)や高度な戦略を駆使した複雑な資産であることが多いです。

このため、その損益構造を完全に理解するのは、専門知識がない限り難しいのが現状です。

デメリットその3 コストが高い

ヘッジファンドの大きなデメリットの一つは、コストの高さです。

これは、「プロ中のプロに運用を任せられる」というメリットの裏返しともいえます。

投太郎
投太郎

優秀な人材に依頼する以上、それに見合う報酬が必要になるのは当然ですよね。

これは、ヘッジファンドのメリットである、プロ中のプロに任せられるということの裏返しでもあります。

ヘッジファンドでは、以下のような手数料が発生します。

購入手数料

管理手数料(運用資産の一定割合)

成功報酬(超過収益に対して課される)

解約手数料(早期解約時など)

特に、成功報酬は投資信託ではほとんど見られないヘッジファンド特有のコストです。

この成功報酬は、ファンドがしっかり運用成果を上げた場合にのみ支払われる仕組みなので、投資家と運用者の間に信頼関係を生む要素でもあります。

運用者にとっても、成功報酬を得るために高いパフォーマンスを目指す動機付けとなるわけです。

最近では、手数料の高さが投資家に敬遠されないよう、さまざまな報酬体系を用意しているファンドも増えています。

たとえば、高い成功報酬を求める代わりに卓越したパフォーマンスを提供するファンドがある一方、報酬を抑えてより多くの顧客を集めることを重視するファンドもあります。

手数料については、以下記事でまとめてありますので、参考にしてみてくださいね。

ヘッジファンドの手数料は2%と高い?!実際の計算式を通して解説します

3 今回のまとめ

今回は、ヘッジファンドのメリット・デメリットをお伝えしました。

メリット・デメリットをしっかり理解した上で、自分の資産運用プランにうまく取り入れれば、より安定したリターンを狙える可能性が広がります。

投太郎
投太郎

特に、長期的な視点で計画的に投資を進めることが重要ですね!

国内のヘッジファンドを比較した記事も用意していますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

初心者の方にもわかりやすくまとめていますので、気軽に読んでみてくださいね!

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