ヘッジファンドのメリットとデメリットを個人投資の経験を踏まえてお伝えします!

こんにちは、東大卒ヘッジファンドオタクの投太郎です。

私は個人で国内のヘッジファンドに投資をしています。

今回はヘッジファンドのメリット・デメリットについて説明していきたいと思います。

そもそもヘッジファンドってなに?なんだか難しそう、という方。

あまり難しく考える必要はありません。

基本的に、以下のような特徴のある金融商品のことだと考えてください。

面談を通じて明確になったこと

①私募型の⾦融商品である

②数千万円〜数億円という単位からではないと購⼊できない

③相対利益ではなく、絶対利益を追求している 

限られた人だけが買うことができる、絶対リターン型の金融商品。

そんなイメージですね。

確かにヘッジファンドの顧客の多くは、金融機関や一部の富裕層となっており、購入するハードルは相対的に高いことは事実です。

このため、一般の方にはなかなかアクセスしにくいことから、どんな商品なのか、あまりよく知られていないのが現状だと思います。

今回は、あまりよく知られていないヘッジファンドの魅力を深く理解するために、まずは、ヘッジファンドに投資をすることのメリット・デメリットをお伝えしていきます。

さっそく詳しくみていきましょう。

メリットその1 株式下落時でもリターンが狙える

ヘッジファンドの特徴の一つに、絶対利益を追求していることが上げられます。

つまり、市場環境がどのような時においても、顧客に収益を提供できるようにポートフォリオを構築しています。

投太郎
投太郎

要するに、あなたのお金を一番効率のいい投資方法で増やしますよってことですね!

どんな市場環境でも収益をあげることを狙うために、一般的にヘッジファンドは、先物やオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)を用いて運用を行います。

こうしたデリバティブを使うことで、株式や債券などの伝統的な資産価格が下落した場合でも収益を狙えるようになるのです。

普通の投資信託の場合、こうしたデリバティブ商品を組み入れてポートフォリオを構築することはほとんどないため、株式や債券の価格が下がる局面では、どうしても投資信託の価格も下がってしまうことになります。

一方で、ヘッジファンドの場合は、例えば、株式相場の下落時には、株式先物のショートを組み入れたり、株式のプットオプションを保有したりすることによって、利益を獲得することを狙うことができるのです。

「ロング(Long)」とは、株を買い、持ち続けることを指します。

ある企業の株を買って、その価値が上がることを見据え、しばらくホールドするスタイルで、これは一般的な株式投資のやり方です。

(引用:SBI証券ホームページ)

一方、ショート(Short)は、株を借りて売却し、将来の価格が下がることを期待して、株を買い戻すことを指します。

例えば、ある会社の株を借りて売り、その株価が下がると、安く買い戻して返すことができます。

この方法は、株価が下がることを期待する「逆張り」の投資スタイルです。

(引用:SBI証券ホームページ)

ロング・ショート戦略は、同時にロングポジションとショートポジションを持つことを指します。

つまり、ある会社の株を買いながら、別の会社の株をショートするのです。

この戦略は、市場が上昇しているときも下降しているときも利益を上げることができるメリットがあります。

興味がある方は、以下記事も参考にしてみてくださいね!

【安心最強ヘッジファンド投資の始め方】資産をほったらかしで拡大するための最善策!ヘッジファンド100社以上を調査した脱サラ投資家が伝授!

ヘッジファンドに投資をすることで、例えば、リーマンショックの時のように、米国株式も日本株式も、石油などのようなコモディティ商品も、不動産価格も、ハイイールド債券などの社債も、多くの資産価格が下落してしまうような場面でも、メリットを享受できる可能性があります。

メリットその2 分散効果が期待できる

ヘッジファンドが絶対収益型の金融商品であることは、説明してきました。

これが、もう一つのメリットをもたらします。

それが、分散効果です。

分散効果とは、複数の特性の違う金融商品に投資することで、いろいろなリスクが発生したとしても、資産が大幅に減少することを避けることができる効果のことを言います。

この分散投資の重要性を説明する際に、「卵を一つのかごに入れるな」という比喩がしばしば使われます。

(引用:大同生命HP「分散投資」より)

これは、全ての投資を一箇所に集中させるリスクを避けるために、資産を複数の投資先に分散させることの重要性を示しています。

経済危機の際に、株式だけを保有していると大損することがありますが、債券やゴールドなど他の資産クラスにも分散していれば、そのリスクを軽減できるのです。

ヘッジファンドの収益は、一般に株式や債券の収益と相関が低いことが知られています。

つまり、株式や債券価格が下がったとしても、ヘッジファンドの収益は、あまり大きな影響を受けないのです。

このため、ポートフォリオの一部にヘッジファンドを組み入れることによって、株式や債券価格の下落時においても資産を守ってくれる効果を発揮できるのです。

こうした分散効果を享受できる金融商品は数が限られていますが、ヘッジファンドを組み入れることによって、ポートフォリオの効率性を高めてくれるメリットをもたらしてくれます。

メリットその3 プロ中のプロに運用してもらえる

ヘッジファンド業界は、高い報酬が得られるため、世界中から多くの優秀な人材を惹きつける世界でもあります。

資産運用の世界には、ヘッジファンド以外にも、投資信託や年金運用、生命保険など様々な投資家が存在しています。

こうした資産運用の世界においても、ごく少数の限られたプロ中のプロが、ヘッジファンドのファンドマネージャーなのです。

また、ヘッジファンド業界は非常に競争が厳しい世界であることも特徴です。

ヘッジファンド業界の顧客の多くは金融機関や富裕層です。

こうした投資家は、非常に厳しい目で、ヘッジファンドを選定しており、成果が出せない者は顧客に満足してもらえず、資金が離れファンドの運用ができなくなるため、すぐに淘汰されてしまいます。

そのため、長期にわたり業界で活躍しているヘッジファンドのファンドマネージャーたちは、金融の支配者と言っても差し支えないでしょう。

こうした、プロフェッショナルな人材に運用してもらえるというのが、ヘッジファンドの醍醐味でもあります。

それでは次はデメリットを見ていきましょう。

2 ヘッジファンドに個人投資して感じた3つのデメリット

デメリットその1 解約に時間がかかる


ヘッジファンドの解約は、投資信託に比べると時間がかかります。

これは、ヘッジファンドの多くが、ロックアップ期間という解約に制限をつけるような条項をつけているためです。

ロックアップ期間とは?

 

これをロックアップ期間といいます。

 

ロックアップ期間が存在する理由として、ヘッジファンドは、長期間にわたる投資や複雑な取引を行うため、短期間での資金の出し入れがあると、投資戦略が狂ってしまう可能性が高いことが挙げられます。

 

ロックアップ期間の長さは、ヘッジファンドごとに異なり、数週間から数年にわたるものまでさまざまですが、一般的なヘッジファンドのロックアップ期間は、1年以上であることがほとんどです。

 

こうしたリスクに対応するために、ヘッジファンドの多くは、解約に制限をつけるような条項を設けています。

ヘッジファンドに投資をする場合には解約するための時間がかかることを理解して、どうしても現金が必要なリスクに対応するために、現金化することが容易な資産と組み合わせて投資することが必要になってきます。

デメリットその2 わかりにくい

ヘッジファンドの運用戦略は、より高度で複雑なものとなっています。

また、運用戦略を他社に模倣されることを避けるために、詳細な戦略を公開していない場合も多くあります。

投資家にとっては、投資したヘッジファンドがどのようなポートフォリオを持っているのかを理解することが難しく、また、仮にポートフォリオを公開されたとしても、複雑なデリバティブを多く保有していたり、高度な戦略を用いていたりするため、損益構造を理解することが難しいことがあります。

このため、ヘッジファンドに投資する際には、投資家自身がそのヘッジファンドをよく理解して精査するか、こうしたヘッジファンドをモニターすることができる専門家の助言を受けることが必要になってきます。

デメリットその3 コストが高い

ヘッジファンドは、コストが高いです。

これは、ヘッジファンドのメリットである、プロ中のプロに任せられるということの裏返しでもあります。

プロに仕事を依頼するには、それなりにコストを支払うことが求められます。

ヘッジファンドに支払う手数料は、購入手数料、管理手数料、成功報酬、解約手数料などが上げられます。

特に、投資信託には必要とされない成功報酬が求められるのも、ヘッジファンドの特徴の一つと言えるでしょう。

以下記事でまとめてありますので、参考にしてみてくださいね!

ヘッジファンドの手数料は2%と高い?!実際の計算式を通して解説します

こうした成功報酬は、ヘッジファンドがしっかりと運用してくれるという信頼関係の構築にも繋がっている側面があり、手厚い報酬体系となっています。

高いパフォーマンスを達成できているヘッジファンドでは、より高い報酬を要求しても顧客が多く集まることもある一方で、より低い報酬で多くの顧客を取り入れようとするファンドもあるため、現在は、多様な報酬体系となっています。

3 今回のまとめ

今回は、ヘッジファンドのメリット・デメリットをお伝えしました。

メリットとしては、絶対収益型であり、株式や債券といった伝統的な資産に対して、分散効果があるという特徴から、ポートフォリオの一部に組み入れることが望ましいということをお伝えしました。

また、こうした望ましいメリットを提供してくれるプロ中のプロにお任せできることも、重要な点だと思います。

一方で、デメリットとしては、メリットを享受するための裏返し的な側面があるということをお伝えしました。

こうしたヘッジファンドのメリット・デメリットをよく理解したうえで、うまく活用することで、より良い資産運用が可能となるのではないかと思います。

私は諸々比較検討した結果、BMキャピタルというヘッジファンドに投資することを決めました。

興味がある方は、以下記事を参考にしてみてくださいね!

BMキャピタルの評判と実態【最低この1記事だけ読めばOK!】